RPAコンサルタントとは?必要なスキルやおすすめの資格について徹底解説!
現在多くの企業で導入されているRPAですが、このRPAの導入支援を担っているのがRPAコンサルタントです。RPAコンサルタントは高収入で今後も高い需要が見込まれる職種として注目を集めています。
本記事では、RPAコンサルタントの概要や業務内容、必要なスキル、おすすめの資格について解説します。
RPAコンサルタントとは?
RPAコンサルタントとは、業務効率化や従業員の負担軽減を目指してRPAの導入支援を行う仕事です。具体的には、RPAを導入する部署の業務内容を把握したうえで、RPAの導入や導入後の使用過程の検証、より効率的な運用につなげるための修正・サポートを行います。
他にもRPAの使用状況を確認したり、必要に応じて操作方法の指導を行ったりします。
RPAエンジニアとの違い
RPAコンサルタントと似た職種として、RPAエンジニアがあります。
RPAコンサルタントはRPAの導入サポート、現場業務の効率化を目指した提案を行います。一方でRPAエンジニアは、ソフト開発や設計を担い、問題が発生した場合は技術的に解決を図るのが仕事です。
RPAエンジニアは導入サポートや提案といった業務は行わないものの、システムの開発・導入・保守といった段階にあわせて柔軟な対応が求められます。
またクライアントのニーズに応えるため、設計力はもちろん要望を汲み取るコミュニケーション力も必要です。
RPAコンサルタントの年収とは
RPAコンサルタントの年収は、平均700万円前後といわれています。会社員の年収は300〜600万円前後であり、RPAコンサルタントの年収は比較的高めといえるでしょう。
RPA人材の求人状況
現在RPAコンサルタントをはじめとする、RPA人材の求人は増加中ですが、その要因となっているのが働き方改革です。
RPA人材の需要が増しているものの、経験者が少なく需要と供給のバランスが崩れています。そのため、人材を確保しようと若いSEをポテンシャル採用するために求人が増えています。
今後RPAを専門分野にしたいと考えている方は、今が転職しやすいチャンスといえるでしょう。
RPAコンサルタントのキャリアパスや今後の可能性は?
RPAコンサルタントには、システム導入における要件定義や設計、開発マネジメントスキルが求められます。
したがってRPAコンサルタントのキャリアパスを考えると、まずはIT業界で3年程上記スキルを身につけながら、同時にコミュニケーションスキルや英語力の向上を図ると良いでしょう。
また2025年以降は、RPAコンサルタントを必要とする企業が増加し、今後も需要は増えると予想されています。少子高齢化が進み、人材不足が慢性的な企業課題となる中で、RPAコンサルタントの必要性はますます増していくでしょう。
RPAコンサルトの主な業務とは?
RPAコンサルタントの主な業務として次の3つが挙げられます。
- プロフジェクトの提案
- 運用後の効果測定
- 運用サポート
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.プロジェクトの提案
RPAコンサルタントに欠かせない業務が「プロジェクト提案」です。プロジェクト提案は以下のような流れで行われます。
- クライアントと打ち合わせをし、クライアント先の現場状況を把握しながら情報を収集する
- 打ち合わせにより、どこにRPAを導入するかを考える
- クライアントの要望を押さえながら、的確な導入方法を提案する
大まかな流れは上記の通りですが、クライアントとの打ち合わせは何度も行われるため、すぐに3段階目の提案が行えるわけではありません。
またRPAの導入目的は、人件費削減や業務効率化など、クライアントによって大きく異なります。これらの導入目的は現場での運用に大きくかかわるため、しっかりとクライアントの意見を聞き、ニーズに合った提案を行う必要があります。
2.運用後の効果測定
「運用後の効果測定」もRPAコンサルタントの業務です。運用後の効果測定を行い、人件費や業務時間が削減されているか確認します。
思うような成果が出ていなければ、原因を特定した上で導入範囲を広げるといった改善策を講じる必要があります。運用後も効果測定を繰り返すことで、効果的なRPA運用が可能となります。
3.運用サポート
「運用サポート」とは、RPA運用を継続させていくために、現場の従業員に向けて研修を行ったり、操作マニュアルを作成したりするといった業務です。
クライアント内部のエンジニアやシステム担当者と連携しながら、スムーズな運用を行うための準備を進めていきます。
RPAコンサルタントに必要なスキル
RPAコンサルタントになるために特別なスキルは必要ありません。しかしクライアントから求められる知識レベルは、他職種と比較して高いのが特徴です。
RPAコンサルタントの業務をスムーズに遂行するには、次の5つのスキルを備えておく必要があります。
- プログラミングの知識
- RPAを導入する業務の知識
- プロジェクト管理スキル
- ロジカルシンキング
- コミュニケーションスキル
それぞれのスキルについて詳しくみていきましょう。
1.プログラミングの知識
RPAコンサルタントに欠かせないスキルとして挙げられるのがプログラミングの知識です。RPAはRPAエンジニアが作成したマニュアル通りに動きます。
RPAコンサルタントはRPAエンジニアまでの知識は求められませんが、マニュアル作成時にプログラミングの知識は必須といえるでしょう。安定してRPA運用を実現するためにも、RPAコンサルタントもプログラミングの知識が必要不可欠です。
2.RPAを導入する業務の知識
RPAを導入する業務の知識もRPAコンサルタントには必要です。RPAを導入する業務の知識とは、RPAの導入率が高い経理や財務などの業務知識を指します。
難しい専門的な知識まで理解していなくとも、売掛や買掛などの専門用語は理解しているのが望ましいでしょう。導入する業務の知識があれば、クライアントの意図を汲み取りやすくなり、より効果的なRPA導入提案が行えます。
3.プロジェクト管理スキル
RPAで成果を上げるためには、プロジェクトの中心を担うRPAコンサルタントがプロジェクトをしっかりと管理する必要があります。したがって、RPAコンサルタントにはプロジェクト管理スキルも求められます。
クライアントの状況を理解しながらニーズを汲み取り、RPAシステム運用までに要する時間や過程を理解しておくことで、スムーズに業務が遂行しやすくなります。
またクライアントの打ち合わせの日程といった、さまざまなタスクを総合的に管理するスキルも必要です。
4.ロジカルシンキング
RPAコンサルタントはクライアントの現場を把握し、RPAを導入すべきか・すべきでないのか、判断する必要があります。
加えて自身で下した判断を提案としてクライアントに分かりやすく説明する能力も必要です。導入場所の判断や分かりやすい説明を行うには、物事を整理して道筋を立てて考えるロジカルシンキングが欠かせません。
5.コミュニケーションスキル
RPAコンサルタントはクライアントとの打ち合わせ頻度は多く、さまざまなスタッフと連携しながらプロジェクトを管理・遂行する必要があります。したがって、コミュニケーションスキルは非常に重要です。
クライアントに信頼される為にも、コミュニケーションスキルはしっかりと身につけておきましょう。
RPAコンサルトにおすすめの資格2選とは?
特に資格がなくてもRPAコンサルタントは目指せますが、さらに専門性を高めたい方は資格の取得をおすすめします。RPAコンサルタントにおすすめの資格は次の2つです。
- UiPath RPA アソシエイト資格試験
- RPA技術者検定 アソシエイト
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.UiPath RPA アソシエイト資格試験
「UiPath RPA アソシエイト資格試験」とはUiPath社公式の資格で、RPAプロジェクトの問題解決能力や開発などのスキル証明が可能です。
試験では主にUiPath社が開発している製品についてのデータ処理などが出題されます。UiPath RPA アソシエイト資格試験は入門編で、さらなる専門性を高めたい方は上級編の「UiPath RPA デベロッパー上級資格試験」に挑戦すると良いでしょう。
参考:RPAデベロッパーのための認定資格プログラム | UiPath
2.RPA技術者検定 アソシエイト
「RPA技術者検定 アソシエイト」とは、WinActorと呼ばれるRPAツールの知識を評価する検定です。難易度が4種類に分かれており、基礎から実践まで幅広い知識を得られます。
アソシエイトは基礎となるため、さらなるスキルアップを図りたい場合は「エキスパート」に挑戦すると良いです。
参考:RPA技術者検定 アソシエイト | 資格・検定・CBT試験なら【J-Testing】
まとめ
ここまでRPAコンサルタントの概要や業務内容、必要なスキル、おすすめの資格について解説しました。
今後さらにRPAの導入が進み、RPAコンサルタントの需要が今以上に高まるとされ、RPA人材の不足が深刻化すると予想されています。このような背景からRPA人材の求人が増加しています。
RPAコンサルタントとして活躍していくためにはプログラミングの知識やコミュニケーションスキルなどが必要ですが、特別な資格やスキルは必要ありません。RPA専門分野にしたいと考えている方は、ぜひ今から行動に移しましょう。
なお、アスニカ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。少しでも気になっていただけたら、ぜひお話ししましょう。アスニカ一同お待ちしております。