【2023年最新】RPAのシェアランキング|大手企業に人気のRPAツールと選び方を解説

ルーティン作業を自動化できるPRAツールには、さまざまな種類があります。どのRPAツールが人気なのか、どのようにRPAツールを選べばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、大手企業に人気のRPAツールTOP5と、それぞれのRPAツールの詳細について解説します。RPAツールの選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

大手企業に人気のRPAツールTOP5

大手企業に人気のRPAツールTOP5

MM総研が行った「RPA国内利用動向調査2020」によると、大手企業におけるRPA浸透率ランキングの上位5位は以下のようになっています。

1位UiPath
2位Birobo!
3位WinActor
4位BluePrism
5位PegaRPA

引用:RPA国内利用動向調査2020

上位5位までのRPAツールについて、以下より1つずつ解説します。

【1位】UiPath

【1位】UiPath
料金体系・Free:無料
・Pro:420ドル〜/月
・Enterprise:要問い合わせ
ラインナップ・機能・UiPath Studio
・UiPath Robots
・UiPath Orchestrator
その他多数
特徴自動化(Automate)製品は、NLP(自然言語処理機能)、AI/ML(機械学習)と連携可能

UiPathは、世界で第1位のシェアを誇るRPAツールです。(参照

UiPathは「発見(Discover)」「自動化(Automate)」「運用(Operate)」の、3つの分野でRPA製品を提供しています。

発見(Discover)の製品例
Process Mining:システムログの分析によるプロセス可視化ツール

自動化(Automate)の製品例
Studio:自動化を設計するためのキャンパスツール
Robots:自動化を実行するロボットツール

運用(Operate)の製品例
Orchestrator:ロボットの管理、監視を行うツール

自動化(Automate)の製品は、NLPやAI/MLと連携でき、高度な作業の自動化が可能なのが特徴です。

【2位】BizRobo!

【2位】BizRobo!
料金体系・Bizrobo! Bascの場合:720万円/年
・Bizrobo! OCR with AI insideの場合
typeS:3万円/月(初期費用なし)
typeM:10万円/月(初期費用20万円)
typeL:20万円/月(初期費用20万円)
ラインナップ・機能・Bizrobo! Basic
・Bizrobo! OCR with AI insideなど
特徴・Bizrobo! Basicの場合
ローコードでロボットを無制限に開発可能
・Bizrobo! OCR with AI insideの場合
伝票の転記作業を自動化
365日の遠隔サポートあり

参照:公式サイト

Bizrobo!は、RPAテクノロジーズ株式会社が提供しているRPAツールです。製品ラインナップには、以下のようなものがあります。

  • RPA製品:「Bizrobo! Basic」「Bizrobo! Lite」「Bizrobo! Mini」
  • OCR製品:「Bizrobo! OCR with AI inside」
  • ペーパーレス製品:「Bizrobo! Paper-free」

「Bizrobo! Basic」は、ロボットをローコードで、かつ台数制限なく開発できるという点が特徴です。また、「Bizrobo! Mini」はオンプレミス型で自社PCやサーバーにインストールして利用する形式で、スモールスタートとして導入したい場合におすすめです。

【3位】WinActor

【3位】WinActor
料金体系・トライアルライセンス(30日間):無料
・フル機能版ライセンス:998,800円/年
・実行版ライセンス:272,800円/年
・有償トライアルサービス(60日間):209,000円
ラインナップ・機能・シナリオ作成、ロボット構築、ロボット実行
・Office製品、ERP、OCR、ワークフローなどさまざまなソフトウェアに対応
特徴・プログラミング知識不要
・PCにインストールするだけで即日から利用可能

参照:公式サイト

WinActorは、株式会社NTTデータをはじめとするNTTグループが提供しているRPAツールです。

30日間の無料トライアルや60日間の有償トライアルがあるので、初めてRPAツールを導入する場合や、操作性を試してみたい場合にも適しています。フル機能版ライセンスでは、自動化のシナリオやロボット構築も可能です。

【4位】BluePrism

【4位】BluePrism
料金体系要問い合わせ
ラインナップ・機能計画、設計、導入の3つの分野で製品を提供
・Process Intelligence
・Capture
・Blue Prism Cloud
特徴・AI、機械学習を活用
・高いセキュリティと安定稼働

参照:公式サイト

BluePrismは、計画・設計・導入の3つの分野で多数のRPAソリューションを提供しています。

<製品例>

  • 計画:Process Intelligence、Decisionなど
  • 設計:Capture
  • 導入:Blue Prism Cloud、Interact、Acceleratorsなど

BluePrismは、セキュリティの高さや稼働の安定性が特徴的です。また、金融や保険、製造業、行政といったさまざまな業界に特化したRPA導入支援を行っています。

【5位】PegaRPA

【5位】PegaRPA
料金体系要問い合わせ
ラインナップ・機能・Pega Platform
・Pega Customer Service
・Pega Robotic Process Automationなど
特徴・AIを用いて意思決定を可能に
・予測や意思決定、問題の特定をリアルタイムで行う

参照:公式サイト

Pega RPAは、AIを用いて意思決定の自動化や高速化が行えるRPAツールで、以下のような製品ラインナップがあります。

  • Pega Platform:ローコードで開発可能、AIと連携したRPAツール
  • Pega Customer Service:カスタマーサービスに特化したAI連携のRPA
  • Pega Robotic Process Automation:有人・無人のRPAツール  など

金融、保険、自動車メーカーや小売などさまざまな業界向けにソリューションを提供しており、導入支援を行っています。

RPA浸透率の推移

RPA浸透率の推移

引用:MM総研「RPA国内利用動向調査 2022」

RPAを導入する企業の数は、年々増加傾向にあります。MM総研が行った調査「RPA国内利用動向調査 2022」によると、年商50億円以上の企業のRPA導入率は、2016年の約3%から約45%まで増加しました。

年商50億円以下の企業における導入率も、2016年の約3%から2022年の約12%と上昇しており、企業規模に関わらずRPA導入率が増加していることがわかります。

さらに同調査では、RPAと同時にAIを導入している企業が約77%にものぼることがわかりました。AI-OCRやチャットボットなどの活用で、より高度な業務自動化をはかる動きが見られます。

RPAツールの選び方

RPAツールの選び方

RPAツールを選ぶ際に、重視すべき以下の3つのポイントについて解説します。

  • 料金
  • クラウド型かオンプレミス型か
  • 機能拡張ができるか

料金

RPAツールを選ぶ際のポイント1つ目は、料金が自社の予算や導入規模に適しているかという点です。

RPAツールやプランには中小企業向けや大企業向けのものがあり、利用人数や機能が異なる場合があります。想定されている導入規模にずれがあると、機能不足だったり、逆にオーバースペックになる可能性があるので注意が必要です。

まずはRPAを導入したいと考えている業務の規模を明確にしてから、RPAツールを選ぶのがおすすめです。

また、最初から大規模に導入しても、求めている機能と違っていたり現場に定着しにくかったりする可能性があります。まずはスモールスタートをして、現場で検証するのも1つの方法です。

その場合は、スモールスタートできるプランがあるかどうかもRPAツールを選ぶ基準の1つになります。

機能拡張ができるか

2つ目のポイントは、機能拡張性があるかという点です。

特に注目したいのが、AIとの連携による高度な自動化の実現です。RPAやAIを導入する際は、何の業務を自動化するのか明確にしておき、必要に応じてAIとの連携を検討します。

RPAとAIの連携は、以下のような業務で活用するのがおすすめです。

  • 伝票転記の自動化:AI-OCRとRPAの連携により、誤字脱字や判別しにくい文字に対しても認識率を高められ、伝票転記の自動化を促進できる
  • カスタマーサポート:AIによるチャットボットとRPAツールを連携させ、カスタマーサポート自動化する

クラウド型かオンプレミス型か

3つ目のポイントは、クラウド型かオンプレミス型かという点です。

クラウド型は、クラウド上で動くRPAのため自社サーバーへのダウンロード不要という特徴があり、導入コストを抑えられる点がメリットです。ただし、クラウドサービス以外で動作しない可能性があります。

オンプレミス型は、サーバー型・デスクトップ型とも言い、自社サーバーやPCにインストールして使うRPAツールです。自社の業務や要望に合わせてカスタマイズできますが、専門知識が必要となります。

また、動作環境構築のため、初期費用がかかるという側面もあります。デスクトップ型はインストールしたPCでしか使えないため、属人化する可能性があるという点がデメリットです。

自社で自動化したい業務の内容やフローに合わせて、クラウド型かオンプレミス型かを選択することをおすすめします。

まとめ

まとめ

大手企業に導入されているRPAツールのランキングと各ツールの詳細、RPAツールの選び方について解説しました。RPAツールを単体で使うことでルーティン作業の自動化ができますが、AIと連携して判断や意思決定を行うことで、より高度な自動化を目指すことができます。

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