RPA資格って何?取得するメリット・デメリットと5つの資格について

スキルアップやキャリアアップ、転職などのためにRPA資格の取得を考えているものの、具体的な内容までは知らないという方も多いでしょう。そこで、本記事ではRPA資格を取得するメリットやデメリット、代表的な資格などについて解説します。また、RPA資格の勉強方法など、資格取得に必要な知識もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

RPAとは?

RPAとは「Robotic Process Automation」の略です。人間がパソコンなどで行う作業をAIや機械学習といった技術を活用して、自動化するツール全般を指します。

例えば、通常は人の手で行っているExcelやWebブラウザでの作業などもRPAツールを用いることで自動化できます。機械的や反復的な業務を自動化した結果として、業務の効率を上げたり、生産性を上げたりすることが可能です。

特に、定型業務や反復作業が多い会社や部門においては工数や人件費の削減を見込め、現在では導入を進める企業や自治体が増えています。

RPA資格を取得するメリット

RPA資格を取得するメリットについて、次の3つが挙げられます。

  • 自分自身のスキルアップ
  • 能力のアピール
  • 客観的な評価

取得によって得られるメリットを正しく理解することで、その活用方法についてもみえてくるはずです。ここでは、それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

自分自身のスキルアップ

RPAの資格には、難易度が異なるさまざまな種類があります。そのため、自身のレベルにあわせて受験でき、段階的なスキルアップへとつなげられるでしょう。

また、RPAに限らず資格の取得は自分自身のスキルアップはもちろんのこと、自信も得られます。資格取得を通じてスキルアップすることで、就職や転職の活動にも大きく役立つでしょう。

能力のアピール

RPAに関する知識や技術がどれほどあるかを示せるRPAの資格取得は、就職や転職におけるアピールにもつながります。まだ発展途上にあるRPAの分野は、技術の進化にともなってさらに普及する可能性があります。

今後もRPAに関する人材の求人も増え続けると予想され、資格取得者は企業側からも重宝される人材となるでしょう。

客観的な評価

採用などの場面で自分にはRPAの知識があると伝えても、客観的な材料がなければなかなか伝わりません。しかし、RPAに関する資格を保有していることを伝えれば、資格の分野や難易度から客観的な評価を得られます。

採用時の判断材料としてはもちろんのこと、営業活動やキャリアアップなどさまざまな場面で役立ちます。

RPA資格を取得する際のデメリット

自分自身のスキルアップや能力のアピールなどにつながるRPAの資格取得。ただし、いくつかのデメリットがあるのも事実です。主なデメリットとして、次の2つが挙げられます。

  • コストがかかる(お金と時間)
  • 業務に必要とは限らない

それぞれの詳しい内容について解説します。

コストがかかる(お金と時間)

他の資格と同様に、RPAの資格取得にはコストがかかります。コストとは、お金と時間です。まず、資格を取得するには受験料がかかり、上位の資格であるほど受験料は高くなります。

また、資格を取得するための勉強時間も必要です。こちらも上位の資格であるほど多くの時間を要します。RPAの資格取得を目指す際は、お金と時間をどれだけかけられるかを事前に考える必要があります。

業務に必要とは限らない

「現在携わる業務」と「今後携わる業務」に関してRPAの資格が必要かを考える必要があります。資格を取得したとしても自分が携わる業務に必要でなければ、思うように活用できない可能性があります。

特に、職場でRPAツールが導入されていない場合は、知識や技術を発揮する場が設けられないケースも少なくありません。資格をどう活かすかも念頭に置いたうえで、取得すべきかを検討してみてください。

主なRPA資格5つ

RPAにおける主な資格として次の5つが挙げられます。

  • WinActor
  • BizRobo!
  • UiPath
  • Automation Anywhere
  • Blue Prism

RPA資格はRPAツールごとに存在しています。それぞれの資格に関する詳細についてみていきましょう。

1.WinActor

「WinActor」は株式会社NTTデータが実施する「RPA技術者検定」で、3段階のレベルがあります。また、検定を受ける前段階として初心者向けの講座もあります。

RPA技術者検定はRPAの知識はもちろんのこと、WinActorの活用方法について技術習得レベルを評価するための試験です。WinActorは日本国内でも多く使われているツールであり、日本でRPA関連の仕事に従事する方にとって有利な資格となるでしょう。

2.BizRobo!

「BizRobo!」は、RPAテクノロジーズ株式会社が実施する検定試験で、2段階のレベルがあります。RPAテクノロジーズ株式会社は、日本でも先駆けとしてRPA事業に取り組む企業の1つです。

RPAテクノロジーズ株式会社がアメリカのKofax社のPRAツールを日本向けに改良したのがBizRobo!で、国内での導入実績も多いです。BizRobo!もWinActorと同様に、日本国内では有利な資格といえます。

3.UiPath

「UiPath」はルーマニアで創業し、本社がニューヨークにあるUiPath社が実施する資格で、2段階のレベルがあります。UiPathは世界的にも多く導入されている資格で、数々の賞を取得しています。

世界的に高く評価されている資格であり、海外でRPAに関連する仕事に従事する際にも有利になるでしょう。ただし、受験の言語は英語のみとなっているため注意が必要です。

4.Automation Anywhere

「Automation Anywhere」は、アメリカのカリフォルニア本社のAutomation Anywhere社が実施する資格で、2段階のレベルがあります。

RPAツールとしての信頼性が高いAutomation Anywhereは、金融や医療、通信、ITといった幅広い分野の大企業で利用されています。なお、日本国内では間接業務の分野において導入されており、海外だけでなく日本でも有利な資格となるでしょう。

5.Blue Prism

「Blue Prism」は、イギリスのウェリントンにあるBlue Prism社が実施している資格で、6段階のレベルがあります。RPAの仕組みを始めて提供した会社であり、現在でもRPA市場において、その存在感は維持されています。

日本でも多くの大手企業がソリューションサービス提供のツールとして「Blue Prism」を採用しており、資格の取得は転職時にも有利になる可能性が高いでしょう。

RPA資格の勉強方法3つ

RPA資格の勉強方法について、次の3つをご紹介します。

  • 書籍を活用
  • 実際に動かす
  • 研修や講座の参加

いずれも、RPA資格の取得を考えている方にとって役立つものばかりです。ここでは、それぞれの勉強方法に関する詳しい内容について解説します。

書籍を活用

RPAの資格に限らず、資格取得における一般的な勉強方法として、書籍の活用が挙げられます。RPAに関する基礎知識はもちろんのこと、実践方法などさまざまな種類の書籍が出版されています。また、過去の問題を掲載する書籍も販売されており、出題傾向の把握にも役立つでしょう。

実際に動かす

書籍で学ぶだけでなく、実際にRPAツールで動かすのも学習方法の1つです。書籍で学んだ知識は、実際に使ってみることで始めて理解が深まります。

また、RPA資格には段階的にレベルがあり、上位資格の取得には実践経験が欠かせません。さらに、実践経験は業務に従事する際にも有効ですので、ぜひ自分の手を使って動かしてみてください。

研修や講座の参加

RPAツールを提供する企業などが用意する研修や講座への参加も効果的です。無料で実施する研修や講座も多くあり、これから資格取得を目指す方にもおすすめです。

また、よりレベルの高い内容を学習したい方は有料の研修や講座を選ぶことで、より効率的に資格取得を目指せる可能性もあります。

まとめ

多くの企業でRPA導入が進む中、RPAツールが使える有資格者を求める企業は増えていくと予想されます。その他の資格と同じように、RPAに関する資格を取得することで、自身のキャリアの幅を広げられるでしょう。

今後「RPAに関する業界で挑戦したい」「RPAツールを使ってキャリアアップを目指したい」と考える方は資格取得を目指し、新たな領域にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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