【2022年最新!】RPAエンジニアの将来性と今後の可能性について解説!

近年、RPA市場の拡大によってRPAエンジニアは高まりつつあります。一方で、具体的にどれくらいの将来性があり今度どれくらいの可能性があるのかについて気になる方は多いでしょう。そこで、本記事ではRPAエンジニアの将来性と可能性について解説します。

目次

RPAエンジニアの役割と仕事内容は?

人がパソコンで行う作業をソフトウェアロボットによって自動化できるRPA。そんなRPAの構築に携わる「RPAエンジニア」の役割と仕事内容として、主に次の3つが挙げられます。

  • RPAの導入
  • RPAによるロボット開発作業
  • 業務設計

一般的なエンジニアではなくRPAエンジニアを目指したものの、思っていた仕事と違ったといった事態にならないためにも、ここではそれぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

RPAの導入

業務効率化や残業時間削減によるライフワークバランスが重視される中で、RPAの導入を検討している企業は増えています。また、RPAの導入に特別な資格などは必要としません。

ただし、RPAの扱いやITに強い人材が社内にいない場合、導入方法や操作方法、推進の流れなどがわからず、導入に躊躇する企業が多いのも事実です。

そこで、RPAエンジニアはRPAを導入する企業に対して、基本的な知識や技術をレクチャーする役割を担います。また、既存の業務の中で自動化できる対象の洗い出しやツールの選定などをアドバイスするケースもあります。

RPAによるロボット開発作業

RPAのロボットがシナリオにしたがって自動処理することで、業務の自動化が可能となります。RPAにおけるシナリオとは「RPAを運用するための計画書」のことです。

シナリオ作成にはRPAだけでなく、ITに関する総合的な知識や技術を要し、RPAエンジニアはそのシナリオの作成も担当します。また、動作検証などのRPAにおける開発業務全般を任せられる場合もあります。

業務設計

RPAは単純作業の自動化には適していますが、複雑な作業や判断を伴う作業の自動化には向かない傾向にあります。そのため、RPAエンジニアは既存の業務への理解を深めたうえで自動化する業務を選定し、該当業務フローを整理していくのです。

業務フローの整理によって処理や分岐条件などを明確にし、全体業務の設計もRPAエンジニアが担います。

RPAエンジニアの将来性と今後の需要はどうなるか?

昨今注目が集まるRPAエンジニアの将来性と今後の需要については、次の2項目に分けて解説します。

  • RPAエンジニアの現状
  • RPAエンジニアの将来性は明るい

いずれもRPAエンジニアの現状および将来性を知るための重要ポイントです。ここでは、それぞれの詳しい内容について解説します。

RPAエンジニアの現状

RPAは既存業務の効率化につながるツールとして注目を高めており、その需要は増加傾向にあります。株式会社矢野経済研究所が公表した「2020年のRPA市場に関する調査」によると、調査が開始された2016年度以降、RPA市場規模は急成長を続けています。

RPAへの需要増加にともなって、RPAエンジニアの需要も増加している一方で、スキルや知識を兼ね備えたRPAエンジニアは不足しているのが現状です。

参考:RPA市場に関する調査を実施(2020年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

RPAエンジニアの将来性は明るい

市場規模の急成長からもわかるように、RPAは企業において本格的に利用されつつあります。大企業の導入成功事例をもとに、中小企業や地方自治体でも急速に導入が進んでいます。

2023年度のRPA市場規模は「1,520億円」になるとも予想されており、RPA市場は今後も拡大していく可能性が高いことから、RPAエンジニアの将来は明るいといえるでしょう。

参考:RPA市場に関する調査を実施(2020年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

RPAエンジニアの年収相場は上昇傾向にあるのか?

これからRPAエンジニアに転職や就職を考える場合は、その年収について気になるところです。将来性は明るいと予想されるRPAエンジニアの年収相場については、次の2つの傾向について理解しておく必要があります。

  • RPAエンジニアの年収は未経験でも500万円前後
  • RPAエンジニアへの需要が増加するのに伴い、年収UPの可能性大

ここでは、それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

RPAエンジニアの年収は未経験でも500万円前後

RPAエンジニアの年収は未経験でも「500万円前後」とさわれています。RPAエンジニアの平均年収が598万円といわれていることを見ても、一般的な未経験の年収よりも高い傾向にあります。

ただし、RPAエンジニアの給与幅としては「年収400〜1,500万円前後」と広く、就職する企業によっては「400万円程度」となるケースもあるでしょう。

参考:RPAエンジニアの将来性は?市場規模や今後の需要について

RPAエンジニアへの需要が増加するに伴い、年収UPの可能性大

現状でも高い年収傾向にあるRPAエンジニアですが、需要の増加によって年収がUPする可能性も高いといえます。場合によっては、未経験からでの挑戦でも増加する可能性もあり、年収UPを目指す方はRPAエンジニアへの転身もありです。

ただし、前述の通りRPAの導入やロボット開発作業、業務設計などを担当するRPAエンジニアは、未経験からいきなり活躍できるとは限りません。就職もしくは転職する前からRPAの知識を身につける必要があります。

RPAエンジニアとして生き残るために必要なスキル

年収相場は上昇傾向にあるRPAエンジニアですが、その分今後はエンジニア間の競争が激化する可能性もあります。RPAエンジニアとして生き残るための必要なスキルとして、次の3つが挙げられます。

  • RPAそのものについての知識と理解
  • RPAで出来ること、出来ないことを明確に
  • これまでのすべての経験が活きるとは限らない

いずれも他者との差別化につながり、RPAエンジニアとして生き残るためには身につけるべきスキルばかりです。ここでは、スキルごとの特徴をみていきましょう。

RPAそのものについての知識と理解

企業におけるRAPの導入フェーズでは、ツールやプランを提示したり、アドバイザーとしてサポートを求められたりするケースも多々あります。そのため、一般的なエンジニアよりも幅広い内容に対応できなければなりません

システムに関してあまり詳しくない方にも分かりやすく説明しなければならず、RPAに関する知識の理解と、言語化してわかりやすく伝えるためのコミュニケーションスキルが必要です。

RPAで出来ること、出来ないことを明確に

RPAで「出来ること」と「出来ないこと」を自らの中で明確にしておく必要があります。RPAはさまざまな業務を自動化できる便利なツールであるものの、すべての業務を自動化できるわけではありません。

伝票処理などの単純作業やデータ集計などのサポート業務などは自動化の対象となっても、

複雑なルールが伴う業務や意思決定などの判断を要する業務は自動化できない可能性が高いです。まずは、RPAの対象となる業務の区別とそれを伝えるための言語力が欠かせません。

これまでのすべての経験が活きるとは限らない

RPAエンジニアとしての活躍には、これまでのすべての経験が活きるとは限らない点には注意が必要です。例えば、RPAロボットはコーディングしなくても構築できるため、プログラミングスキルが必ずしも必要ではありません。

プログラミングスキルよりも、既存業務への理解や周囲を巻き込む力などがRPAエンジニアとしての差別化につながるケースもあります。ただし、複雑な処理を自動化する場合は、プログラミングやシステムに関する知識があったほうが有利に働く場合もあるでしょう。

RPAエンジニアが案件を探す方法

RPAエンジニアとして活躍できる場は正社員はもちろんのこと、フリーランスや複業といった形もあります。自身で案件を探す方法は次の3つです。

  • エージェントを利用
  • RPA推進企業に問い合わせる
  • 人脈を活かし案件を得る

いずれも案件を探すために有効な方法ですが、それぞれに特徴やメリット、デメリットがあります。ここでは、それぞれの詳しい内容をみていきましょう。

エージェントを利用

RPAエンジニアとしてスキルや経験があるものの、営業が苦手という方はエージェントの利用をおすすめします。エージェントとは、求人案件や仕事の紹介に加え、報酬・単価の条件交渉から企業との業務委託契約手続き、請求なども代行してくれるサービスのことです。

エージェントを活用することで継続案件を獲得しやすくなり、収益を一定に保ちやすくなります。また、扱う案件は適正価格を維持しており、買いたたきの心配もありません。

さらに、エージェント以外にもマッチングサービスなどのRPA案件紹介サービスもあるため、複数のサービスを併用してみてください。

RPA推進企業に問い合わせる

働きたい企業が明確な場合や営業が得意という方は、RPA推進企業にメールを送付して問い合わせるなど、直接コンタクトを取るのも案件を探す方法の1つです。直接契約を取る最大のメリットはエージェントなどに支払わなければならない中間マージンが発生しない点です。

まずは、自分が企業に対してどのような価値を提供できるのかアピールし、具体的な契約の話になった段階で、値段の提示や交渉を行います。ただし、直接契約の場合はRPAロボットの開発作業や業務設計はもちろんのこと、請求書作成などの事務作業を含めてすべてを自分で行なわなければならない点には注意が必要です。

人脈を活かし案件を得る

人脈を活かして案件を得る方法もあります。人脈といってもさまざまですが、一般的には元クライアントや知人といったケースが多いでしょう。企業勤めを経て独立した場合、はじめてのクライアントが前職のクライアントという場合も多く、それを足掛かりにクライアントを増やす方もいます。

また、関連する業界のセミナーやフリーランスの集まりで知り合った方などから案件を紹介されることも少なくありません。

まとめ

RPAの市場規模は右肩上がりで急成長を続けており、RPAエンジニアの需要も増加傾向にあります。さらに、RPAに関連するスキルや知識を兼ね備える社内人材が不足している企業も多く、今後も需要は高まると予想できます。

需要増加に伴って年収UPも期待でき、RPAエンジニアは将来性の明るい職業だといえるでしょう。ぜひRPAエンジニアとしてのキャリアを磨き、自身の市場価値を高めてみてください。弊社アスニカでもRPAエンジニアの採用を行っています

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