【2022年最新!】ECサイト運営におけるRPA活用術について徹底解説!
ECサイト運営は「受注管理」や「発送手続き」だけではありません。他にも、さまざまな関連業務があり、ECサイトの受注件数が増加して売上が上がるほどに負担が増えます。
そこで活用したいのがRPAです。RPAによってECサイト業務を自動化できれば、業務負担の軽減などにつなげられるでしょう。当記事ではECサイト運営におけるRPA活用術について解説します。
ECサイト運営で手間のかかる3つの業務
ECサイト運営で手間のかかる業務として次の3つが挙げられます。
- 受注管理や発送手続き
- 商品の登録や変更
- 売上の分析
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.受注管理や発送手続き
注文内容や発送日、発送先など各ECサイトの受注データを取りまとめる「受注管理」と発送伝票の作成といった発送手続きを行います。
サイトごとの仕様が違う場合、データの処理内容や方法、業務プロセスも変わるため、受注件数が増えると手間が増える業務です。
2.商品の登録や変更
ECサイト運営では商品の登録・変更業務も行います。また、複数のECサイトを運営している場合、1つの商品について変更があると、他のECサイトにも同じ内容を反映させる必要があります。
そのため、商品の新規登録や値引きによる登録情報の変更など、取り扱う商品が多いほど負担が大きい業務です。
3.売上の分析
売上の分析はフロント業務では欠かせない業務の1つです。日次や週次、月次のレポート作成し、定期的に成果を見直すことで売上をさらに伸ばす施策を考案します。
また、分析に必要なデータの収集自体は単純な作業の積み重ねであり、それほど負担にはならないと考えがちです。ただし「ECサイト業務以外の業務も兼任している」や「ECサイトの他業務に手一杯になっている」といったケースも多く、時間に余裕がない場合は後回しにされやすい業務といえます。
【受注管理】ECサイト運営のRPA活用例
受注管理業務におけるRPA活用事例として次の2つが挙げられます。
- 確認メールの自動送信
- 在庫状況の一括管理
どの事例も受注管理業務の負担を軽減できるものばかりです。RPAを上手く活用するためにも、ここではそれぞれの特徴をみていきましょう。
活用例1.確認メールの自動送信
RPAを活用すれば特定の条件下にあるユーザーに対して、受注受付や入金、発送完了の確認メールを適切なタイミングで自動送信することが可能です。
複数のECサイトで商品を販売している場合、これらの手間が複数回発生します。また、受注件数が多ければ、相当な労力と時間がかかるものです。
さらに、多店舗管理専用システムを利用している場合でもメール送信は「その都度送信している」や「午前・午後と1日2回だけ送信している」といったケースもあります。
そこで、RPAを活用すればロボットが自動で対応してくれるため、業務の軽減が可能です。
ヒューマンエラーを減らしたり、送信までのタイムラグをなくせたりするため、顧客満足度の向上にもつなげられるでしょう。
活用例2.在庫状況の一括管理
在庫表や管理システムとRPAを連携させれば、在庫状況を一括で管理できます。
そのため、在庫情報を取得して管理表へ転記したり、システムに反映したりすることも可能です。また、在庫情報をリアルタイムでサイトに反映することもできます。
ヒューマンエラーや在庫不足を改善できますし、空いた時間を別業務に充てられるため、人手不足の解消にもつなげられるでしょう。
【商品登録】ECサイト運営のRPA活用例
商品登録業務におけるRPA活用事例として次の2つが挙げられます。
- 出品情報の取り下げ
- ポータルサイトへの情報登録
どれも参考にできる事例ばかりです。RPAの導入を成功させるためにも、ここではそれぞれの事例について詳しくみていきましょう。
活用例1.出品情報の取り下げ
ECサイト運営におけるRPA活用事例として「出品情報の取り下げ」もあります。中古商品を扱うようなECサイトの場合、新品商品とは異なり該当商品が売却された時点で売り切れとなります。
そのため、商品が売却される度に出品情報を取り下げなければなりません。しかし、人の手を介して対応する場合、そのスピードには限界があります。
そこで活用できるのがRPAです。例えば、自社データベース上で購入済みに変更すると、同時に出品しているECサイトへログインして出品情報を取り下げるような仕組みを持つことができます。
その結果として、二重購入や落札トラブルを未然に防止でき、作業負担の軽減と確実性の向上につなげられるでしょう。
活用例2.ポータルサイトへの情報登録
中古車情報ポータルサイトへの情報登録業務でもRPAは活用されています。ポータルサイトはその性質上、掲載情報はすべて最新のものでなければなりません。
しかし、大量の中古車を保有している販売店から掲載依頼があった場合、数万車にも及ぶ中古車情報を新規登録するにはかなりの時間を要します。この作業負担を軽減できるのがRPAです。
「販売店の保有車両情報」をRPAで自動で取得し、ポータルサイトへ自動登録することも可能です。また、ポータルサイトへの登録業務のように膨大な情報を扱う場合はクラウド型のRPAをおすすめします。
クラウド型のRPAであれば、同時稼働数を一時的に増やせるため、大量登録が必要な場合でも安心して対応できます。
【売上分析】ECサイト運営のRPA活用例
売上分析業務におけるRPA活用事例として次の2つが挙げられます。
- 売上情報の自動集計
- サイトレポートの自動作成
それぞれの事例について詳しくみていきましょう。
活用例1.売上情報の自動集計
複数のECサイトで商品販売している場合、各サイトの売り上げや配送量の集計作業は多くの手間がかかります。
取得したデータを自社管理シートに転載して商品番号の確認を手作業で行っている場合、売り上げが増加するほど作業負担は大きくなるでしょう。
しかし、RPAを活用すれば売上情報の自動集計はもちろん、配送サイトから配送料データを取得・統合したり、管理シートの自動入力を行えたりします。担当者の作業負担を大幅に減らせる他、ヒューマンエラーのない安定した作業環境を構築できます。
活用例2.サイトレポートの自動作成
RPAを活用すれば、ECサイトレポートの自動作成も可能です。ECサイト運営を成功に導くには、継続的な改善によってユーザーの利便性と購買意欲を高め、自社の優位性を高めなければなりません。
そのためには、仮説検証が重要であり、サイトレポートはその主な材料になります。ただし、集計作業は単純作業であっても、他作業で忙しい場合はどうしても後回しにされがちです。
そこでRPAを活用すれば。日次のレポートを自動生成できます。さらに、収集と作成にかかっていた時間を仮説検証に充てることができ、少ない時間を有効に活用しながらECサイトの改善実行を早めていけるでしょう。
まとめ
ECサイト運営をはじめた段階ではそこまでの業務負担はありません。しかし、商品数や受注件数、売上などが増えてくると煩雑な作業が積み重なり、目の前の業務に追われてしまう担当者も少なくありません。
このような状態下では改善に着手する余裕がなくなり、利便性や顧客満足度、機会損失を招くケースもあります。
そこで、RPAを活用すれば複数の業務を自動化できるため、業務を効率化して日々の負担を軽減できます。ECサイト運営業務を改善したいという場合は、ぜひRPAの活用を検討してみてください。