【2022年最新!】RPAで工数を削減!EC業界での活用ポイントや導入事例を解説!

RPA(Robotics Process Automation:ロボットによる過程の自動化)は、ヒトがパソコンを使って行う定型作業を自動化できるITツールです。我が国は少子高齢化の影響で労働人口が減少傾向のため、多くの企業がRPAを導入しています。

また、最近は新型コロナウイルスの影響でECの需要が以前より高まっており、EC業界でもRPAの導入が進んでいる状況です。しかし、RPAは多くのベンダーからさまざまなツールが提供されているため、何をどのように選べばいいかわからない方も多いでしょう。

そこで今回は、EC業界におけるRPAの活用ポイントと導入事例を解説します。自社に合ったツールを見つける参考にしてもらえれば何よりです。

目次

EC業界におけるRPAの期待できる効果とは?

EC業界におけるRPAの期待できる効果とは?

EC業界におけるRPAの活用事例や期待できる効果を紹介します。

EC業界におけるRPAの活用事例

RPAはEC業界におけるさまざまな業務の効率化に活用されています。例えば、RPAを活用することで、複数のECモールへ登録した商品情報の一括更新や、商品管理システムのデータと連携させて在庫の自動確認などが可能です。また、取引先や顧客への定型文でのメール対応なども自動化できるでしょう。

さらに、RPAのスクレイピングという機能を活用することで、Webサイトから特定の情報を自動で収集できるため、競合他社の商品価格やリリース情報を集めるなどマーケティング活動の効率化も実現できます。

EC業界にRPAを導入して期待できる効果

EC業界にRPAを導入する主なメリットは、下記の通りです。

  • 工数削減
  • コスト削減
  • 生産性の向上

RPAで単純作業を自動化できれば、大幅な工数の削減につながるでしょう。例えば、1回5分の作業でも1日に10回実施すれば、週に250分、月では1,000分もの工数が発生しますが、RPAで自動化すれば、ほぼゼロにできます

これまで人手で行っていた作業がなくなることで、その分の人件費を削減することが可能です。さらに、スタッフの空いたリソースを企画やマーケティングといったクリエイティブな業務にアサインできるため、生産性向上にもつながるでしょう。また、RPAはソフトウェアロボットが作業を代替するため、ヒューマンエラーの抑制につながる点もメリットだといえるでしょう。

EC業界のおけるRPAの導入事例とは?①健康食品通販企業様例

「黄酸汁豊潤サジー」をはじめとした、さまざまな健康食品を販売する株式会社フィネス様は、同社の通販サイト「フィネスの(Finess)オンラインショップ」にアスニカのRPA「FULLTIME」を導入して、月間で50時間もの処理時間の削減を実現しました。

フィネス様はもともと他社のRPAを導入済でしたが、連休明けなどに作業が止まってしまうなど、度々不具合が発生することが課題でした。そのため、RPAのメンテナンスや調整に多くの工数が必要だったことに加え、トラブル対応が後手にまわり業務に悪影響を与えることもあったそうです。

そこで、FULLTIMEを導入し、何度もテストを繰り返しながら、業務フローに変更したことによって、生産性の向上を実現しました。例えば、定期コースへの変更処理を自動化するロボットの業務フローを以下のように変更しています。

  1. リレーションにログイン後、顧客情報を取得
  2. カートシステムにログイン後、ユーザーを特定し変更処理を実施
  3. 応対ログに処理内容を記入
  4. 処理に成功した場合は、リレーションで対象のメールを「完了」ステータスへ変更
  5. 失敗の場合は「保留」ステータスへ変更し、コメントにてエラー内容を残す

その結果、月間で50時間もの処理時間を削減できたことに加え、RPAの管理工数を大幅削減することにも成功したそうです。

EC業界のおけるRPAの導入事例とは?②美容商品通販企業様例

「理想の姿を叶える」というミッションを掲げ「Viageビューティアップナイトブラ」や「LUNAシリーズ」などの美容商品を取り扱うHRC様の自社通販サイト「HRC公式サイト」にFULLTIMEを導入したところ、半日かけていた注文変更作業が1時間に短縮され、お客様の利便性の改善にもつながりました。

HRC様はLP一体型のフォームを使ってナイトブラを販売していたそうですが、お客様が希望のサイズや色を選べなかったそうです。そのため、お問い合わせフォームに希望のサイズと色を入力してもらい、スタッフが手動で注文内容を変更する作業を行う必要があり、毎日6時間ほどの工数が発生していました。

そこで、FULLTIMEを導入し、注文変更処理を以下のような業務フローへ変更しました。

  1. サイズと色を選択できるフォームをLPに表示
  2. 選択されたサイズと色を自動で注文のメモ欄に記載
  3. メモ欄のサイズと色を参照して注文内容を変更

その結果、これまで6時間かかっていた工数を1時間以内にまで削減できました。空いた時間は、セミナーや新たな倉庫を開拓するための見学会への参加、梱包デザインの検討といった業務に充てられるようになったそうです。また、フォームからサイズと色が選択できるようになったことで顧客満足度の向上にもつながりました。

EC業界でRPAを導入成功させるポイントは?

EC業界でRPAを導入成功させるポイントは?

EC業界におけるRPAの導入ポイントを3つ紹介します。自社に合ったRPAを探すときの参考にしてみてください。

導入目的に合った種類のRPAを選ぶこと

RPAは大きく2種類あり、それぞれの特徴は以下の通りです。

  • オンプレミス型:自社のサーバーや担当者のパソコンにインストールするタイプのRPA
  • クラウド型:クラウド(インターネット)上のサービスを利用するタイプのRPA

オンプレミス型のRPAは個社ごとの業務フローなどに合わせた細かいカスタマイズが実施できる点や、セキュリティが堅牢な点がメリットです。ただし、サーバーの準備やパソコンへインストールしたりする手間が発生する点と、導入・ランニングコストがクラウド型のRPAに比べて高い点がデメリットだといえます。

一方、クラウド型のRPAはすぐにサービスを利用できるため、導入ハードルが低く、またオンプレミス型に比べ導入・ランニングコストも安価な点がメリットです。

ECサイトの規模や業務内容、導入目的などを考慮し、自社にとって最適な種類のRPAを選択する必要があります。なお、RPAの種類については、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

あわせて読みたい
【RPAを検討している方必見!】クラウド型・オンプレミス型のそれぞれの概要とRPAの選び方について 企業の業務効率化を図り、生産性の向上を実現するRPA。そんなRPAを導入したいと考えながらも、種類による違いが分からず「どのように選べばよいのかわからない」と悩む...

誰にでも使いやすいツールであること

RPAをメインで使用するのは、主に現場で業務を行うスタッフです。そのため、ITリテラシーがそれほど高くない方も多いので、エンジニアやプログラマーといったIT人材にしか扱えないようなツールを導入するのは避けましょう。

なお、多くのベンダーがRPAの無料トライアルを実施しているので、実際にいくつかのツールを比較検討してから、自社にとって最適なツールを絞り込むと安心です。

サポートが充実しているベンダーを選ぶこと

RPAを導入するときはもちろん、運用後のサポートが充実しているベンダーを選ぶことが大切なポイントです。実際に運用が始まった後、RPAが正常に動かなくなるケースなどが想定されるため、すぐに相談できてサポートしてもらえるベンダーを選ぶと安心でしょう。

まとめ

本記事では、EC業界でRPAを導入するときのポイントについて解説してきました。

現在、RPAはEC業界におけるさまざまな業務の効率化に活用されています。

例えば、RPAを活用することで、複数のECモールへ登録した商品情報の一括更新や、商品管理システムのデータと連携させて在庫の自動確認などが可能です。また、取引先や顧客への定型文でのメール対応などの自動化も実現しています。

EC業界にRPAを導入する主なメリットは、「工数削減」「コスト削減」「生産性の向上」の3つです。RPAを導入するときは、導入の目的を定めて、目的が果たせるツールであることや、誰でも使いやすく、サポート体制が充実しているベンダーを選ぶことが大切です。

弊社はEC業界でのRPA導入実績があり、これまで運用サポートを行ってきました。EC業界でRPAの導入を検討している経営者や企業担当者の方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる