RPAの導入にかかる費用相場|比較する際のポイントも徹底解説します!
RPAの導入にかかる費用相場は無料~数千万円程度と幅広いです。ここまで費用相場に幅があるのは導入するRPAのタイプによって費用相場が大きく異なるからです。
また、導入するツールによって各種費用や機能、サポート体制が異なるため、RPAの効果を最大化するためには、ポイントを押さえた比較・検討が欠かせません。今回はRPAの導入にかかる費用相場や費用の種類、比較する際のポイントについて解説します。
RPAの導入にかかる費用相場
RPAの導入にかかる費用は、RPAのタイプによって大きく異なります。RPAのタイプは次の3つです。
- デスクトップ型:パソコンにインストールして使用するタイプ
- クラウド型:クラウド上に用意された利用環境を使用するタイプで、パソコンへのインストールが不要
- サーバー型:サーバーにインストールし、クライアント端末から使用するタイプ
導入にかかる費用相場は、デスクトップ型が~20万円程度、クラウド型が30万~50万円程度、サーバー型が100万~数千万円となっています。
RPAの導入にかかる費用の種類
RPAの導入にかかる費用項目は次の4種類です。
- 初期費用
- ライセンス費用
- サポート・メンテナンス費用
- コンサルティング費用
各費用項目について詳しく解説していきます。
1.初期費用
初期費用は導入する際、最初にかかる費用のことです。初期費用は前項でも触れたとおり、RPAのタイプによって価格が異なります。初期費用はタイプ別に次のとおりです。
- デスクトップ型:~50万円程度
- クラウド型:~50万円程度
- サーバー型:数百万~数千万円程度
デスクトップ型とクラウド型は初期費用に大きな違いはありません。また、これらのタイプは小規模運用に対応しているものが多いため、導入するサービスによっては、初期費用がかからないこともあります。
とりあえずRPAを試したいという方は、初期費用が抑えられるデスクトップ型およびクラウド型がおすすめです。
2.ライセンス費用
初期費用とは別に発生するのが、ライセンス費用です。ライセンス費用は導入の最初にかかる初期費用と違い、運用期間中はずっと発生します。
料金次第では予算オーバーとなるリスクもあるため、注意が必要です。ライセンス費用ですが、ツールによって価格にばらつきがある他、支払い方法は月額・年額・買い切りの3種類が用意されているものもあります。
そのため、価格や支払い方法をしっかりと確認し、自社に適しているかどうか検討する必要があります。
3.サポート・メンテナンス費用
サポート・メンテナンス費用は、有料RPAの場合、ベンダーからサポートなどを受ける際に発生する費用です。RPA研修や運用時のトラブル解決といった各種サポートを希望している場合、サポート・メンテナンス費用がかかります。
サポート・メンテナンス費用はベンダーによって、価格やサポート内容が大きく異なります。そのため、それなりに費用がかかったにもかかわらず、サポート対象外で対応してくれなかったという事態にもなりかねません。
このような事態を避けるためには、導入前にサポート内容をしっかりと確認しておく必要があります。
4.コンサルティング費用
コンサルティング費用は、RPA導入代行サービスを使用した際に発生する費用です。RPAを稼働させるためには、自動化する業務の選定やシナリオ作成、導入作業、運用・保守など、様々なコストや手間がかかります。
代行サービスを使用すれば、導入から運用まですべて任せられるため、RPA人材がいない企業や、人手不足でRPA担当者が決められない企業でもスムーズな導入・運用が可能です。
RPAの導入費用を比較する際のポイントは6つ
RPAの導入費用を比較する際のポイントは次の6つです。
- 無料トライアルの有無
- サポートの充実度
- 拠点間での利用可否
- 既存システムとの連携性
- 投資対効果の高さ
- ツールごとの機能
各ポイントについて詳しく解説していきます。
1.無料トライアルの有無
RPAは長期的に活用するツールであるため、事前に相性を試しておく必要があります。したがって、RPAを導入する際は無料トライアルの有無を確認しておくことが大切です。
無料トライアルを実施すれば、自社のスタイルや業務に合うRPAかどうか確認できるため、本格的に導入した後に相性が悪く使いづらいといった事態を回避できます。
2.サポートの充実度
サポートの充実度も導入費用を比較するうえで重要なポイントです。前述のとおり、RPAツールによって、サポート・メンテナンス費用やサポート内容は異なります。
ツールによっては費用だけかかって、サポート体制が充実していなかったという可能性もゼロではありません。そのため、費用だけでなく、ツールの評判や担当者の派遣有無、オンラインでの対応有無、対応時間など、サポートの充実度も確認しておく必要があります。
3.拠点間での利用可否
拠点間や部署間での利用可否についても確認しておくとよいです。導入するRPAのタイプによっては、拠点間で利用できない場合があります。
本社や支社など、企業全体でRPAの導入を進めていくことを想定している場合、クラウド型やフローティングライセンスが利用できるRPAの導入をおすすめします。フローティングライセンスとは、デスクトップ型でありながら、使用端末の切り替えで運用可能な新しいタイプのRPAです。
4.既存システムとの連携性
既存システムとの連携性も比較時に押さえておくべきポイントの1つです。CRMやSFAなど、すでに別のシステムを導入している場合、既存システムと連携できるRPAを導入しないと、RPAの効果を最大化できません。
そのため、RPAを比較する際は、既存システムとの連携有無についても確認しておく必要があります。
5.投資対効果の高さ
RPAの導入費用は決して安くありませんし、中長期的に使用する場合はランニングコストの割合も増えていきます。ランニングコストを抑える理由だけで格安のRPAを導入してしまうと、人件費やバージョンアップ費用など他関連費に莫大な費用がかかることも少なくありません。
したがって、RPAを導入する際は、費用の高さではなく、投資対効果はどれくらい見込めるのかという視点で比較・検討することが大切です。
6.ツールごとの機能
RPAで使用できる機能もツールによって異なります。機能によっては、ORCなど、他ツールと連携しなければならないものもあるため、導入を検討しているツールに求めている機能があるかどうか確認しなければなりません。
そのため、RPAの導入によって何を解決するのかを、明確にする必要があります。
まとめ
今回はRPAの導入にかかる費用相場や費用の種類、比較する際のポイントについて解説しました。RPAは導入するRPAのタイプによって費用相場が異なる他、導入にかかる各種費用も導入するツールごとに異なります。
RPAの効果を最大化させるためには、「無料トライアルの有無」や「サポートの充実度」などのポイントを押さえながら、慎重に比較・検討することが大切です。もし、RPAの導入を検討しているものの、どのように運用・活用してよいのか分からない場合は、ぜひFULL TIMEにご相談ください。
FULLTIMEでは、EC通販に関わる業務を、システム開発を通じて支援している他、RPA導入のサポートも行っております。RPAの導入事例や活用方法、運用ポイントなどを知りたい方は、ぜひ一度お問い合わせ下さい。